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北海道訴訟 裁判情報

2023.07.06

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【北海道訴訟】控訴審第4回期日報告!

「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟弁護団より、6/29(木)に開かれた控訴審第4回期日とその後の交流会についてのご報告をいただきましたので共有いたします!


「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟 控訴審 第3回期日報告

【口頭弁論期日】

日 時:20236291530分から1600

場 所:札幌高等裁判所第802号法廷

裁判官:齋藤清文裁判長 吉川昌寛裁判官 伊藤康博裁判官

 北海道訴訟の弁護団員である綱森史泰弁護士、加藤丈晴弁護士、本橋優子弁護士、 髙橋友佑弁護士、皆川洋美弁護士、林拓哉弁護士、須田布美子弁護士がガッツポーズ のようなポーズをして写っている。

内 容:

 

「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟の控訴審第4回期日が行われました!

 

本日は、以下のようなことが行われました。

 

1 弁論の更新

 

 裁判長が交代したので、裁判官が交代した後に行うこととなっている「弁論の更新」という手続が行われました。

 

2 控訴人(原告)らが提出した第11準備書面・第12準備書面・第13準備書面・第14準備書面の陳述

 

 控訴人らは、第11準備書面において、実子に関する嫡出推定の規定や、養子縁組や親権に関する規定、生殖補助医療に関す る民法の特例について、現在の制度をそのまま同性どうしのカップルに適用しても問題がないことを具体的に検証しました。

 また、控訴人らは、第12準備書面において、大阪地裁の2022(令和4)年620日判決や東京地裁の2022(令和4)年1130日判決が示した考えの誤りを指摘した上で、同性どうしの婚姻を認めることを国会での議論に任せることは不適切であると主張しました。

 そして、控訴人らは、第13準備書面において、同性どうしのカップルに異性どうしと同じように婚姻制度を適用することなく、婚姻と類似する制度を創設することは適切ではなく、そのような制度の創設はむしろ同性カップルへの差別を固定化することに繋がってしまうなどと主張しました。

 さらに、控訴人らは、第14準備書面において、諸外国や国連、地方公共団体、民間企業、司法界、世論では同性どうしのカップルの保護や理解が進んでいるにもかかわらず、日本政府や国会では同性どうしの婚姻を認めるための具体的な検討が進んでいないだけでなく、同性どうしのカップルに対する差別的な発言が相次ぐなどしており、同性どうしの婚姻を認めないことが憲法違反であることは明白であるなどと主張しました。

 

今回の期日までに提出された書類は、Call4の「結婚の自由をすべての人に訴訟(同性婚訴訟)」で公開されているので、今すぐチェックしてみてください!!!

 

3 控訴人(原告)らが提出した証拠(甲A第517号証~869号証)の取調べ

 

 控訴人らが提出した証拠が取り調べられました(裁判所が、提出された証拠を採用するために必要な手続です。)。

 

4 控訴人ら訴訟代理人による準備書面の要旨陳述

 

 控訴人ら訴訟代理人の須田布子弁護士が第11準備書面の内容を、皆川洋美弁護士が第12準備書面の内容を、加藤丈晴弁護士が第13準備書面の内容を、林拓哉弁護士が第14準備書面の内容を、裁判官や傍聴人に向かって、簡潔に説明しました。

 

【交流会】

 

4回口頭弁論期日が終わった後は、控訴人のりょーすけさん、たかしさん、Cさん、中谷衣里さんが主体となって、交流会を実施しました!

 

日時:2023年6月29日16時20分~17時15分

場所:札幌弁護士会館5階大会議室

 

内容:

 

1 控訴人(原告)らのトークコーナー

 

 控訴人のりょーすけさん、たかしさん、Cさん、中谷衣里さんが、期日の感想や交代した裁判長の印象などなど・・・、多くのことを語りました!

 

2 期日の解説

 

 本橋優子弁護士が、本日の期日の内容について解説しました!

 

3 参加者の方からのメッセージ・質問コーナー

 

 会場のみなさんに、ご自身の想いや考え、応援メッセージなど、多くのコメントをいただきました。ありがとうございました!

 

4 お知らせ

 

 札幌レインボープライドやチカホdeプライド、映画祭の告知などがされました!

 

 性的マイノリティーの皆さんを支援する輪がどんどん広がっていますね!これから行われる各種イベントにもご注目ください!!!

 

【期日報告配信】

口頭弁論期日と交流会が終わった後、期日報告配信を実施しました!

 YouTubeの画面を撮影したスクリーンショットに、「結婚の自由をすべての人に 北海道訴訟 控訴審 第4回口頭弁論 報告会」と書いてある。

日時:2023年6月29日18時30分~19時30分

 

1 期日報告

 司会の須田布美子弁護士と、期日報告をしている髙橋友佑弁護士が写っている。

北海道訴訟弁護団の髙橋友佑弁護士が、今日の期日の報告をしました!

 

2 控訴人の中谷衣里のインタビュー

司会の須田布美子弁護士とインタビューを受ける控訴人の中谷衣里さんが写ってい る。

 北海道訴訟の弁護団員である須田布美子弁護士が、北海道訴訟の控訴人である中谷衣里さんにインタビューをし、期日の感想や今後の訴訟に向けた想いなどを語ってもらいました!

 

3 名古屋地裁判決と福岡地裁判決の解説

司会の須田布美子弁護士、名古屋地裁判決の解説をする水谷陽子弁護士、福岡地裁 判決の解説をする石井謙一弁護士が写っている。

 愛知訴訟の弁護団員である水谷陽子弁護士には名古屋地裁判決の解説を、九州訴訟の弁護団員である石井謙一弁護士には福岡地裁判決の解説をしてもらいました!

 

4 地裁判決の解説

 5地裁の判決の解説をする加藤丈晴弁護士が写っている。

 加藤丈晴弁護士が、出揃った5地裁の判決の比較をしながら、各地裁判決の違いを開設しました。

 期日報告配信は、アーカイブ配信で視聴できますので、是非ご覧ください!

URLはこちら

https://www.youtube.com/watch?v=iyHRWE6ZSvA

 加藤丈晴弁護士、須田布美子弁護士、水谷陽子弁護士、髙橋友佑弁護士、控訴人の 中谷衣里さん、石井謙一弁護士が手を振っている。  髙橋友佑弁護士が、本日の期日の報告について話している。

【次回期日】

次回期日は、20231031日(火)午後330分から午後430分です。

 

なんと、札幌での控訴審は、次回で最後となりそうです!

次回の期日では、弁護団の弁護士が今までの主張をまとめて説明するほか、控訴人らの意見陳述、代理人の意見陳述が行われる予定です。

もう一度言います。

札幌での審理は・・・次回で最後になりそうです!

是非とも傍聴に来てください!!

一人でも多くの傍聴人がいるということ自体が、札幌高裁の裁判官の皆さんにも大きなメッセージになります。

泣いても笑っても、札幌での審理は最後です。

弁護団も最後まで全力で頑張ります!!!

皆様、10月31日(火)の午後は予定を空けていただき、札幌高裁に集合してください!

何とぞよろしくお願い申し上げます~!!!


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