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【関西訴訟】第11回期日報告!
「結婚の自由をすべての人に」関西訴訟弁護団の皆さまより、12/27に開かれた裁判期日とその後の報告会のご報告をいただきました!
関西弁護団からのお知らせです。
●「結婚の自由をすべての人に」関西訴訟第11回期日報告
日時:2021年12月27日13時30分から13時40分
場所:大阪地方裁判所第202号法廷
内容:
- 原告側から、主張が記載された書面3通(第15、第16、第17準備書面)が提出されました。
- 三輪弁護士から、原告側から提出された書面の内容を踏まえた意見陳述がなされました。
- 被告側から、原告ら第14準備書面以下に対する反論をする意向が示されたため、裁判は続行となりました。
- 公開の裁判手続きの後、場所を移して、裁判官・原告代理人・被告代理人で今後の裁判の進行について非公開の協議を行いました。
- 今日はとても寒い一日でしたが、多くの方が傍聴に来てくださいました。メディア関係者の傍聴も多く、関心の高さがうかがえました。第一審の判決に近づいていますので、今後もますますのご支援をお願いします。
次回期日
2022年2月21日15時10分(第12回口頭弁論) 大阪地方裁判所第202号法廷
被告から法的な主張が記載された書面が提出される予定です。次回で結審となる可能性があります(判決の言渡しではありません)。なお、普段とは開始時刻が違うのでお間違えのないようご注意ください。
●期日報告会
裁判終了後に、大阪弁護士会館で期日報告会を開催しました(司会は寺野弁護士)。
最初に三輪弁護士から、今日の裁判についての説明と、意見陳述の内容についての解説がありました。引き続いて、大畑弁護士からは進行協議期日のやり取りや今後のスケジュールについての説明がありました。
次に、原告ら第17準備書面を起案した山岸弁護士、宮本弁護士、佐藤弁護士から、原告側の主張の内容が詳しく説明されました。
原告からも裁判の感想や参加者に対するメッセージが述べられました。
川田さんからは、香川県三豊市で始まろうとしているファミリーシップ制度の紹介があり、同性婚が認められていたら子どもをもうけることを含めて色々な選択肢があったはずだと述べられ、同性婚の必要性を強調されました。田中さんからも三豊市のファミリーシップ制度の広報ポスターを作成したとの報告がありました。ぜひ皆様もご覧ください。
スティーガーさんからは、友人が最近同性婚がないことで困っているとのご報告があり、同性婚の実現に向けて早く前進してほしいと述べられました。坂田さんは、同性婚が実現しないまま亡くなっていった知人が何人もいると述べたうえで、裁判官が積極的な判断を示すことへの期待を語られました。
会場からは、弁護士会や地方自治体の取り組みが裁判に与える影響、国賠法上の違法判断の基準時に関するご質問や、コロナ禍で同性婚が後回しにされることが許されるのか、等のご質問をいただきました。回を重ねるごとに掘り下げられた質問が多く出されるようになり、弁護団としても大きな示唆をいただいています。
次回はいよいよ結審となる見込みです。結審となれば、その次の期日には判決言渡しとなります。裁判所が良い判決を出してくれることを期待したいと思います。