最新情報
【愛知訴訟】第5回期日報告!
2020年6月30日にひらかれた、「結婚の自由をすべての人に」愛知訴訟の訴訟期日と、その後の訴訟報告会についてご報告いたします!
●「結婚の自由をすべての人に」訴訟第5回期日
日時:2020年6月30日15時30分から15時55分
場所:名古屋地方裁判所 第1号法廷
裁判官:吉田彩裁判長 植村一仁裁判官 藤本理裁判官
内容:
1.裁判官交替、弁論の更新
担当裁判官(裁判長)が、桃崎剛裁判官から吉田彩裁判官に交替しました。
これに伴い、これまでの口頭弁論の結果を陳述することが確認されました(弁論の更新という手続です)。
2.原告第3準備書面の提出
原告ら代理人の進藤一樹弁護士、砂原薫弁護士が、準備書面の要旨を陳述しました。
3.原告証拠説明書の提出、提出証拠(甲A162~212)の取調べ
ただし、英文の証拠については、訳文の提出を待って取り調べということになりました。
4.進行の確認
裁判長から被告に対して、今回の原告準備書面に対する反論の予定を尋ねたところ、被告は2か月をめどに反論を出すと回答しました。そこで、2020年8月31日までに、被告が反論の書面を出すことになりました。
また、原告側は、専門家意見書について、8月31日までに提出可能なものを提出することとしました。
今回提出された書類は、Call4の「結婚の自由をすべての人に訴訟(同性婚訴訟)」に掲載していますので、ぜひご覧ください。
5.次回の裁判の日程調整
次回期日
2020年9月8日午後1時30分(第6回口頭弁論)
名古屋地方裁判所 第1号法廷
裁判官の交替があったため、新しい裁判官は、原告らの意見陳述を聞いていません。
そこで、次回期日では、改めて、原告の意見陳述の場を設けるよう申し入れています。
1号法廷は、名古屋の裁判所で一番大きな法廷です。第5回口頭弁論期日でも、傍聴席が間引かれて、傍聴人同士が接近しないように配慮されていました。次回も、同様の措置がされる予定です。
●期日報告会
期日後、同じ日の午後7時30分に、WEB報告会が開催されました。
まず、弁護団の山田麻登弁護士から、裁判の概要、原告の主張の内容、期日でのやり取りなどを説明しました。
また、期日に出席をした原告の鷹見さんから、期日の感想、交替した裁判官の印象などが話されました。話の中で上がった裁判官の交替について、堀江哲史弁護士からの補足もありました。
次に、期日の傍聴をした中京大学の風間孝教授からも期日の感想が話されました。また、弁護団の主張のうち、婚姻が生殖と結びつくものではないことの論証や、府中青年の家事件控訴審判決の内容などについて、コメントをいただきました。
さらに、今回の報告会では、ゲストとして、札幌弁護団から須田布美子弁護士が参加してくださいました。札幌地裁の進行状況(※札幌は裁判の進行が早く、次回が尋問の期日です)、札幌と名古屋の訴訟の状況の違いなどが語られました。
その後、視聴者から寄せられた質問についての質疑応答も行われました。裁判長が変わったことによる影響や、札幌の判決後にどのような流れになっていくのか、日本が同性婚を認めない理由はなぜなのか、などの質問をいただきました。
最後に、参加者が一人ずつコメントをしました。原告の鷹見さんは、原告としてできることをやっていきたいことを、原告の大野さんは、この動画をほかの方に伝えていただきたいことを語られました。
報告会はYoutubeのアーカイブ動画となっていますので、ぜひご覧ください。
また、次回以降も、期日報告会は開催いたしますので、今回参加できなかった方も、ぜひご参加ください!