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【関西訴訟】第10回期日報告!
「結婚の自由をすべての人に」関西訴訟弁護団の皆さまより、10/22(金)に開かれた第10回期日(尋問期日)とその後の報告会のご報告をいただきました!
●「結婚の自由をすべての人に」関西訴訟第10回期日報告
日時:2021年10月22日13時30分から16時20分
場所:大阪地方裁判所第202号法廷
内容:
1.原告側から、被告の主張に対する反論が記載された書面が提出しました。
今回提出した書類は、call4のコチラのページよりご覧いただけます。
2.田中さん、川田さん、川田さんの父、匿名原告(1番)、匿名原告(2番)、坂田さん、テレサさんの順で尋問を行い、それぞれのライフストーリーや同性婚実現に向けた思いを直接裁判官に語りかけてもらいました。原告全員がそれぞれの言葉で、将来の子どもたちに自分と同じような悩みを抱えてほしくない、次の世代に平等な社会を残したい、と語っていたことが印象的でした。
3.公開の裁判手続きの後、場所を移して、裁判官・原告代理人・被告代理人で今後の裁判の進行について非公開の協議を行いました。
4.訴訟の山場である尋問期日ということで、たくさんの方が傍聴に来てくださいました。傍聴券の抽選に漏れてしまった方が多数おられたようで申し訳ありませんでした。報道関係者もたくさん傍聴に来ていて、社会的関心の高さもうかがえました。
次回期日
2021年12月27日13時30分(第11回口頭弁論) 大阪地方裁判所第202号法廷
原告被告双方から法的な主張が記載された書面が提出される予定です。
●期日報告会
裁判終了後に、大阪市中央公会堂で期日報告会を開催しました(司会は三輪弁護士)。
この日は,愛知弁護団から矢崎弁護士と堀江弁護士も報告集会のサポートに来てくださいました。
最初に大畑弁護士から、今日の裁判でのやり取りの概要や協議の内容、今後の予定について報告がありました。
次に、原告から尋問について感想が述べられました。それぞれの口から、弁護士と綿密な準備をしてきたこと、数日前から緊張していたこと、限られた時間で裁判官に自分たちの抱える不安を伝えることの難しさなどが語られました。弁護団からは、どのような点を意識して尋問準備をしたのかなどについて解説が行われました。リハーサルでは意識していなかったやり取りによってアドリブ的に印象的な証言が引き出されたという裏話などを聞くことができました。
また、宮本弁護士からは原告から出した書面の概要が説明されました。
会場からは、「異議あり!とかしなかったのはなぜ?」「外国籍の原告の声を裁判所に伝えたことの意義は?」「国が同性婚をなかなか法制化しないのはなぜ?」といった質問がありました。「尋問前の宣誓で傍聴席は起立すべきだった?」という質問は弁護士がなかなか気づかない視点で,弁護団が盛り上がるといった場面もありました。
今回の尋問を受けて、裁判所が判決を書く段階に移ります。
これからは弁護団が緻密な法律論を展開して、裁判所に良い判決を書いてもらえるよう頑張らなければなりません。
引き続きご支援をお願いします。