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【関西訴訟】大阪高裁第2回口頭弁論期日のご報告
「結婚の自由をすべての人に」関西弁護団より、2023年4月11日に、大阪高等裁判所で開かれた第2回口頭弁論期日についてご報告をいただきました。
(左から)結婚の自由をすべての人に」関西訴訟 大阪高裁第2回口頭弁論期日報告集会で発言する坂田テレサさん・坂田麻智さん・ほか弁護団メンバー
<大阪高裁第2回口頭弁論期日>
日時:2023年4月11日11時から11時10分
場所:大阪高等・地方・簡易裁判所合同庁舎本館第202号法廷
裁判官:本多久美子裁判長、末永雅之裁判官、小堀悟裁判官
内容:
1.被控訴人の主張が書かれた準備書面と証拠が提出されました
2.控訴人の主張が書かれた準備書面と証拠が提出されました。
3.三輪晃義弁護士から、控訴人から提出された準備書面の内容(社会情勢の変化)を踏まえた意見陳述がなされました。
4.次回期日までに、控訴人から被控訴人の主張に対する反論書面が提出されることになりました。
5.春らしい穏やかな日だったこともあり、たくさんの方が傍聴に来てくださいました。
<期日報告会>
裁判終了後に、大阪弁護士会館で期日報告集会を開催しました(司会は大畑泰次郎弁護士)。
傍聴に引き続き、多くの支援者のみなさんおよび報道関係者がご参加くださいました。
集会では、最初に三輪弁護士から、今回提出した準備書面と意見陳述の内容について説明がありました。荒井前首相秘書官の差別的な発言があって以降、国会で質問を受けた岸田首相が「慎重な検討が必要」の一点張りで議論が進む様子が見られないとして、裁判所の役割が大きいことが述べられました。
次に、控訴人の坂田麻智さんから「社会が変化して、婚姻平等の受け入れ準備が整っているのに、国会だけが取り残されている状況にあるのではないか」との指摘がなされ、速やかに立法に向けた議論を始めてもらいたいとの希望が述べられました。
次に、坂田テレサさんからは「すくすくと成長するお子さんを見ていると、子どもが小学生になるまでには同性婚が実現するかな…などと考えることがある」とのことで、子どものためにも早く同性婚を実現してもらいたいとの希望が述べられました。
その後、宮本弁護士からは、被控訴人から出された準備書面の内容が従前の主張の繰り返しであり、説得力を欠くことを説明。寺野弁護士からは今後の訴訟の展開について、森本弁護士からは今後の訴訟に向けた決意が述べられました。
会場からは、地方裁判所と高等裁判所の違い、被控訴人側出席者が何者なのか、荒井前首相秘書官の発言を聞いたときの気持ちなどについて質問が出され、よりこの裁判への理解を深めていただくことができたと思います。
<次回期日>
2023年7月18日11時00分(第3回口頭弁論)大阪高等・地方・簡易裁判所合同庁舎本館第202号法廷
控訴人から反論書面が提出されます。控訴人代理人から意見陳述をする予定です。
次の裁判の時点では、名古屋地裁と福岡地裁の判決も言い渡されている見込みです。全国の弁護団で一丸となり、ひとつでも多くのよい判決を積み上げられるよう全力を尽くしますので、引き続きのご支援をお願いします。