最新情報
【関西訴訟】第4回控訴審期日(2023年10月24日)のご報告
「結婚の自由をすべての人に」関西訴訟チームより、2023年10月24日(火)、大阪高裁にて行われた控訴審第4回期日、およびその後の期日報告会についてお知らせいたします。
日時:2023年10月24日11時から11時15分
場所:大阪高等・地方・簡易裁判所合同庁舎本館第202号法廷
裁判官:本多久美子裁判長、末永雅之裁判官、小堀悟裁判官
内容:
- 控訴人(原告側)の主張が書かれた準備書面と証拠が提出されました。
- 森本弁護士から、控訴人から提出された準備書面の内容を踏まえた意見陳述がなされました。
- 次回期日までに、学者意見書と、違憲審査の対象などに関する控訴人の主張を整理した書面を提出することになりました。
- 今日初めて傍聴に来られた方もおられ、「結婚の自由をすべての人に」訴訟への関心の高さを感じました。次の期日は来年のバレンタインデーです。たくさんの方の傍聴をお待ちしています。
【次回期日】
2024年2月14日11時00分(第5回口頭弁論)
大阪高等・地方・簡易裁判所合同庁舎本館第202号法廷
控訴人から準備書面が提出されます。控訴人代理人から意見陳述をする予定です。
期日報告会
裁判終了後に、大阪弁護士会館で期日報告集会を開催しました(司会は寺野弁護士)。
傍聴に引き続き、多くの支援者および報道関係者のみなさまがご参加くださいました。
集会では、法廷で意見陳述を行った森本弁護士から、今回提出した準備書面の内容について説明がありました。名古屋地裁判決に対する評価、福岡地裁判決に対する評価、それらを踏まえた控訴人の主張についても説明しました。
次に、控訴人の3人から発言がありました。
坂田テレサさん(写真右)は、パートナーの麻智さんと多様性について最近話し合ったことに触れ、今日は仕事のご都合で欠席された麻智さんが常に隣で寄り添ってくれていることの心強さを語りました。
田中昭全さん(写真中央)と川田有希さん(写真右)は、珍しく法廷で裁判長と控訴人とのやり取りがあったことを踏まえ、「今度こそ違憲判断を出してほしい」と期待するコメントを述べました。また、田中さんからは、香川県で導入された同性パートナーシップ制度の課題についても報告がありました。
会場からは、違憲判決と違憲状態判決の違いに関する質問、訟務検事に関する質問、今後の訴訟の進行に関する質問などをいただきました。本質を突いた鋭い質問が多く、参加者・控訴人・弁護団の理解が一層深まりました。
また、期日報告会の終了後に「国会議員にお手紙を書こう!」イベントを開催しました。
報告会に参加してくださったみなさまと一緒に、国会議員宛ての手紙を書きました。30通以上ものお手紙をお預かりいたしましたので、マリフォーが責任を持って国会議員にみなさまのメッセージをお渡しします。
次回の期日は、奇しくも「結婚の自由をすべての人に」訴訟の一斉提訴から5年目となる節目の2024年2月14日(水)に開かれることとなりました。5年の間に、結婚の平等の実現を見ることができなかった方がいらっしゃると思うと辛いですが、一刻も早い実現のため、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。