最新情報
【関西訴訟】大阪高裁・第5回弁論期日および報告集会レポート(2024年2月14日)
「結婚の自由をすべての人に」訴訟 関西弁護団より、2024年2月14日(水)のバレンタインデーに大阪高等裁判所にて行われた控訴審第5回弁論期日および報告集会についてのレポートが届きましたのでお知らせいたします。
「結婚の自由をすべての人に」関西訴訟 大阪高裁 第5回口頭弁論期日
☑️ 日時:2024年2月14日11時から
☑️ 場所:大阪高等・地方・簡易裁判所合同庁舎本館第202号法廷
☑️ 裁判官:本多久美子裁判長、小堀悟裁判官、蛯名日奈子裁判官
☑️ 内容:
- 控訴人(原告側)の主張が書かれた準備書面と証拠が提出されました。
- 佐藤弁護士から、控訴人から提出された準備書面の内容を踏まえた意見陳述がなされました。
- 次回進行協議期日までに、違憲審査の対象と憲法上の主張の対応関係などに関する控訴人の主張を整理した書面を提出することになりました。
- 今後の進行については、控訴人の主張の整理を受けて、裁判所・控訴人・被控訴人の三者間で、5月10日(金)に進行協議(非公開の手続き)が行われることとなりました。進行協議では、控訴人の主張に対する理解に齟齬がないかを確認する「交通整理」が行われる予定です。公開の法廷での裁判期日は進行協議以降に決まりますので、決まり次第、みなさまにお伝えいたします。
☑️ 次回期日:未定(決まり次第ご報告いたします)
※進行協議が5月10日(金)15時から大阪高等裁判所で実施されますが、非公開の手続きですので、傍聴していただくことはできません。
最高気温が20℃に迫る季節外れの暖かさもあり、傍聴席の大部分が埋まるほど、たくさんの方にお越しいただきました。次回の裁判日程は夏ごろになる見込みですが、引き続きの傍聴応援をどうぞよろしくお願いいたします。
期日報告会
裁判終了後に、大阪弁護士会館にて期日報告集会を開催しました(司会は寺野弁護士)。傍聴に引き続き、多くの支援者および報道関係者のみなさまにご参加いただき、会場は満席となりました。
集会では、まず控訴人のみなさまから発言がありました。
田中昭全さんからは「法廷で裁判官が進行協議について積極的に発言していたことが印象的だった」というお話があり、私たちの主張を理解したうえで判決が出されることに対する期待が語られました。川田有希さんからは、期日当日の2月14日(水)でちょうど提訴5周年を迎えたことに触れ、70年以上同性カップルが法的保護のないまま放置されてきた状況が今なお続いていることに対する懸念が示されました。
坂田テレサさんは「提訴した5年前に、自分が出産して子育てしていることを想像していなかった」と回想され、坂田麻智さんは、子どもの将来のためにも早く婚姻の平等を実現したいという思いを語りました。
その後、宮本弁護士・佐藤弁護士・大畑弁護士より今回提出した準備書面の内容について、三輪弁護士からは進行協議期日についての法廷でのやり取りについて解説が行われました。
さらに、1ヶ月後の3月14日(木)に、東京二次訴訟の東京地裁判決と、北海道訴訟の札幌高裁判決言渡しがなされる“#0314W判決”についても報告いたしました。参加者のみなさまからは、控訴人と弁護団に対するたくさんの応援メッセージをいただき、とても励まされました。
また、この日はバレンタインデーということもあり、株式会社明治からご提供いただいた「マーブルパウチダイバーシティパッケージ」をマリフォーから参加者にお渡ししたり、逆に控訴人・弁護団がチョコレートなどの差し入れをいただいたりなど、いつもとは違った心温まる交流をすることができました。
次回の期日がいつになるかは未定ですが、日程が決まり次第、マリフォーブログにてご報告いたします。次回も法廷にてみなさまにお会いできるのを楽しみにしています。