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2024.12.20

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【開催報告】歴史的判決の翌日に開催 秋田から結婚の平等にYES! 映画「愛で家族に」上映会&トークイベント

「憲法13条の幸福追求権を侵害している」。同性同士の婚姻を認めない日本の法律に対し、福岡高等裁判所が歴史的な判決を下した2024年12月13日の翌日、秋田市で「結婚の平等」をテーマにした上映会とトークイベントを開催しました。 

上映会とトークイベント会場の様子。マリフォーの団体紹介や全国の裁判状況を説明するパネルが掲示され、「すべて国民は、個人として尊重される。」という憲法13条の文言がホワイトボードに記載されている

「違憲判決」の見出しが大きくのった朝刊を当日は会場に並べたい――と思いながら準備を進めてきましたが、それが叶いました。 

12/13の福岡高裁判決の記事が掲載されている新聞紙が並んでいる

歴史的な判決の翌日というタイミング。トークイベント用につくったパワポにも急きょ、憲法13条の条文を追加しました。 

実はこの2週間ほど前、トークイベントの打ち合わせで当事者のKさんが「僕らには、幸福追求権も認められていない」と言っていました。「トークでは幸福追求権の話をしよう」「最後は立法府、動け!で締めくくろう」とKさんやスピーカーの皆さんと話し合いました。 

そして、予想していなかった(ごめんなさい)憲法13条違反という判決。「Kさん神ってる!」と私たちは興奮しました。しかし、よく考えたら判決は「当たり前のこと」を言っているだけでした。誰もが保障されるはずの幸福追求権を奪われている人がいる。それが日本の現状であり、Kさんも奪われている一人です。 

当日は、幸福追求権について参加者の皆さん(30人)と共有する大切な時間になりました。 

全国の裁判状況を説明するパネルに、前日12/13の福岡高裁判決の内容「13条、14条1項、24条2項 違反!!」が手書きで追記されている

まず台湾のドキュメンタリー映画「愛で家族に」を上映。85分の映画が終わって明かりをつけると、会場は何ともいえない雰囲気に包まれていました。泣いている人、茫然としている人現実の重さに言葉がない、という参加者の皆さんの思いが伝わってきました。「アジアで初の婚姻平等」という光の部分がある一方、台湾では婚姻平等に反対する勢力の住民投票に700万もの賛成が集まったという現実親族の無理解に苦しむ当事者の姿にも、皆さん衝撃を受けていました。 

トークイベント時に、登壇者が参加者に対して語りかけている様子。

トークイベントでは、当事者のKさん、国際教養大学の学生Iさん、秋田プライドマーチ実行委員会メンバーの大学生Wさんの3人が「結婚」について語りました。 

当事者のKさんは「映画を見ていて自分と重なる部分もあり、これまでのことを思い出していました」と話しました。そして、同性のパートナーが体調を崩して自分が病院に付き添いたいと思ったとき「男女の夫婦であれば職場で休みを取る理由を言いやすいけれど、同性同士の場合、職場にどう伝えて休みをもらえばいいのか」と考えた経験を語りました。また大学生のIさんとWさんは、結婚などを巡って周囲や地域から「圧」を受けた経験について語り、さまざまな視点から結婚や差別について考える時間になりました。 

トークイベント内で、各地方自治体のパートナーシップ制度に関するクイズを行っている際の様子。

終了後、参加者から頂いた感想の中には「ニュースなどで見るよりも、現実味を感じることのできるドキュメンタリー映画で本当にいろいろなことを考えさせられました」「日本の現状と比較して考え、今後のアクションの参考にすべき部分もあり、このタイミングで観られてよかった」といった言葉がありました。 

みなさま、本当にありがとうございました。 

 

 


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