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九州訴訟第2回期日(2020年2月17日)
「結婚の自由をすべての人に」九州訴訟第2回期日報告
日時:2020年2月17日(月)14時00分から14時30分
場所:福岡地方裁判所の第101号法廷
裁判官:立川毅裁判官、石山仁朗裁判官、田中悠裁判官
内容:
この日、福岡では初雪が降りとても寒い一日となりました。にもかかわらず、大勢の方が傍聴に駆けつけてくださり、今回も、前回と同様に傍聴席が満席となりました。
残念ながら傍聴できなかった皆さんには、裁判所近くの福岡市科学館内の大ホールで、一斉提訴1周年企画用に撮影した九州訴訟関係の動画などを観ていただきました。
【本日の裁判の内容】
4.原告提出証拠(甲A83~甲A109)の取調べ
原告まさひろさんが、ゲイであることを隠してきた学生・社会人時代、母親へのカミングアウト、原告こうすけさんと出会い人生を切り開いてきたこと、法律婚ができないことによる不安などを述べた上で、この裁判によって、今もがいている子どもたちに明るい未来を見せてあげたいと裁判にかける想いを、淡々と、かつ力強く語りました。
弁護団の岩橋愛佳弁護士が、前回の期日報告集会の参加者の方々から寄せられた応援メッセージを一部読み上げ、この裁判は、「明日につながる明かり窓」となるべきものであること、当事者たちの苦しみに終止符を打つためのチャンスとするか、それとも不安を抱えながら生きることを強いるのかについて裁判所に選択を迫る意見を述べました。
7.次回期日までの進め方についての協議
国の主張は、根拠や裏付けなどが不明なため、弁護団は、国に対し、明確な主張や裏付けをするように求めていました(原告・第2準備書面)。これに対し、国は、国の主張としては被告・第1準備書面で十分と考えており、弁護団の求めに回答するつもりはないと述べました。
裁判終了後の進行協議において、最終的には、国は、確実に回答を提出するとはいえないが、提出するかどうかを検討することになりました。
8.次回の裁判の日程調整
国は、弁護団から提出した書面に回答するかは確定的ではないものの、もしするのであれば、2020年5月15日までに提出すべきことが決められました。
※※次回期日※※
2020年5月25日(月)14時00分(※見込み)(第3回口頭弁論)福岡地方裁判所の第101号法廷
※この回も傍聴抽選券配布になる可能性があります。次回どうなるかは分かりませんが、これまでは、傍聴抽選券の配布は、13時15分頃から30分まででした。
傍聴抽選券の配布に間に合わないのを避けるため、13時15分頃には裁判所に来るようにしていただくことをオススメいたします。
情報は分かり次第、マリフォーのこのブログや
、「結婚の自由をすべての人に」訴訟・九州のtwitter(@KejisubeKyushu https://twitter.com/KejisubeKyushu)やLINE公式アカウント(https://line.me/R/ti/p/%40167akvmf#)等にてお知らせします。
期日報告会
裁判が終了し、裁判所・原告・国で次回に向けての進め方を協議したあと、記者会見を挟み、期日報告会を行いました。
前回来られた方や、今回はじめて来ていただいた方など、前回と同様、約100名の方に参加していただきました。
まず、この裁判を応援するために設立された「けじすべ応援団・KOE」の代表から設立の挨拶、団体の趣旨説明、団体への参加の呼びかけをしていただきました。
活動内容は、裁判の応援につながるメッセージの発信やイベントの企画などで、できる人ができる事をすればよく、負担や義務はないとのことです。
けじすべ応援団・KOE の参加申込みフォーム https://forms.gle/T1qrcnUgFCk7pbq66
その後、弁護団代表からの挨拶、原告さんたちからのお礼と報告、意見陳述をした弁護士からの説明、国の提出した書面についての説明等を行いました。
意見陳述をした岩橋弁護士
最後に、質疑応答・応援メッセージコーナーを行いました。原告さんたちの精神的負担をおもんばかる声や、励まし・支援の言葉などがたくさんあり、参加者のこの裁判に対する想いを聞くことができました。
左 こうすけさん、右 まさひろさん
今後も裁判は続きます。2月14日には、政府は、同性婚が憲法に適合するかどうかも検討していないという見解を示しました。裁判の傍聴は、国の政策や方針がおかしいと声を上げるための大事な手段のひとつです。次回以降も、傍聴席が満席になりますよう、ぜひ裁判にご参加ください。