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「ピンクドット沖縄2019」トークセッション「Marriage Equality」に登壇しました!
「ピンクドット沖縄2019」トークセッション「Marriage Equality」に登壇しました!
2019年9月1日(日)に沖縄で開催された「ピンクドット沖縄2019」にて,Marriage For All Japan(以下,マリフォー)代表理事の寺原が,「Marriage Equality」をテーマとするトークセッションに登壇しました。
左から,ブルボンヌさん,林弁護士,狩俣アナウンサー,寺原,原告ただしさん,原告かつさん
「ピンクドット」は,「すべての人がより生きやすい社会を」という思いを持つ人が,ピンク色のものを身につけて集い,理解を深め,その思いを共有し,表現するLGBTイベントで,2009年にシンガポールで始まった後,米国,カナダ,香港など世界各地に広がっていて,「ピンクドット沖縄」は2013年から開催されています。
ブルボンヌさんと琉球放送の狩俣倫太郎アナウンサーによる司会の下,冒頭で林千賀子弁護士から沖縄弁護士会の取組みが紹介された後,前半のトークセッションのゲストとして,「結婚の自由をすべての人に」訴訟東京原告のただしさん・かつさんと共に,寺原が登壇しました。
原告ただしさんは,「性的指向や性自認は自分の意思では変えられない。イベントを通じて,性的マイノリティーがどんな人たちなのかを知るきっかけになってもらえたら」などとお話しされました。
同性婚を求めていくことの意義・位置づけについて聞かれた寺原は,①同性カップルが被っている具体的な不利益の解消に加えて,②同性婚の法制化という事実自体が持つ,セクシュアル・マイノリティの人々の認識・尊重という国のメッセージによって,セクシュアル・マイノリティの人々に対する差別・偏見の根本的解消への大きな一歩となること,③同性婚を認めることができるかは,日本が個々人の生き方を尊重する社会へと移行していけるかの試金石ともいえるのであって,その意味でセクシュアル・マジョリティにとっても,この問題は他人事ではないことをお話しました。
また,同性婚キャンペーンの位置づけについて,寺原より,「憲法訴訟で勝つには裁判官を説得することが必要で,裁判官を説得するには,日本社会が同性婚を必要としていると言えることが必要。世論が盛り上がり,国会を動かし,判決が出るより前に立法で解決できれば,より望ましい。そのためにマリフォーが行っているのが日々のキャンペーンであり,10のチームが,国会議員への働きかけ,イベントによる世論喚起,企業への賛同呼びかけなど,それぞれの活動を行っている。」と説明しました。
後半のトークセッションでは,今年5月に同性婚が実現した台湾でキャンペーンの中心的役割を果たしたジェニファー・ルーさんが登壇しました。
左から3番目がジェニファーさん
ジェニファーさんは,パートナーシップ制度ではなく同性婚の法制化を求めていく必要があること,セクシュアル・マイノリティだけでなく,その家族の声を世間に伝えていくことで理解を広げていったことなど,日本で同性婚を実現する上で重要なヒントとなることを話して下さいました。
沖縄という土地で,沖縄の皆様と,同性婚について一緒に考えることができたことは,マリフォーにとっても大きな刺激となりました。
マリフォーメンバーは,今日もそれぞれのチームでそれぞれの活動を進めています。今後ともサポート,どうぞ宜しくお願い致します!