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2019.09.27

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ボーダレスナイト・トークセッションに登壇してきました!

2019年9月26日,Marriage For All Japan(マリフォー)の代表理事で弁護士の寺原真希子が,株式会社ボーダレス・ジャパンさん主催のボーダレスナイトにて,トークセッションに登壇致しました。

左から,井上道博さん,寺原,鈴木雅剛さん

 

ボーダレスナイトというのは社会問題を題材にしたドキュメンタリー映画の上映&トークショーで,この日は,「ジェンダー・マリアージュ」(2008年に同性婚が認められた米国カリフォルニア州で,同年11月に再び同性婚が禁止されたことを受け,2組のレズビアンとゲイのカップルが州を提訴し,米国連邦最高裁判所まで闘った様子を描いたノンフィクション映画)を参加者全員で鑑賞した上で,日本でセクシュアル・マイノリティーが置かれている現状や同性婚について,鈴木雅剛さん(ボーダレス・ジャパン代表取締役副社長)をモデレーターとして,井上道博さん(株式会社丸井グループ サステナビリティ部ダイバーシティ&インクルージョン推進担当課長)と共に,お話致しました。

 

鈴木さんから,日本における同性婚訴訟の現状と反応,同性婚キャンペーンに力を注いでいる理由,セクシュアル・マイノリティの人々が生きやすい社会にするために一個人ができることは何か,などを聞かれ,寺原からは,

・「ジェンダー・マリア―ジュ」の中でもそうだったように,同性婚や同性婚訴訟に対して否定的な意見を言う人もいるが,そのほとんどは強い反対意見というよりは,セクシュアル・マイノリティが置かれている実情や苦悩を知らないことによって生じる誤解に基づくものが多いこと

・差別や偏見が根強い中で原告として立ち上がり,最高裁まで闘い続けることには大変な勇気がいること

・最高裁で勝訴することを目指すと同時に,国会での早期解決を視野に入れているため,世論喚起のためのキャンペーンが必須であること

・今日,映画を見て心が震えたりトークセッションを聞いて感じたことを,友人や家族と話し,普段の会話の中でセクシュアル・マイノリティや同性婚の話がタブー視されないようにしていって欲しいこと

などをお話しました。

また,井上さんからは,

・特別な存在であるセクシュアル・マイノリティに対する特別なサービスを提供する,ということではなく,すべての人に利用してもらえるサービスを提供するという姿勢で取り組んでいること 

・間違うことを恐れてセクシュアル・マイノリティが存在しないものとして対応するより,たとえ間違ってもいいからセクシュアル・マイノリティがそこに存在することを前提として対応していくことが大切だと考えていること

などのお話がありました。

 

セッションの後,参加者の方からは,

「正直言ってこの分野にこれまで全く関心がなかったが,今日のセッションを聞いて,何か行動しなければという気持ちになった」

 

「自分は差別・偏見がない方だと思っていたが,セクシュアル・マイノリティの方々が置かれている状況を分かっていないことが分かった。もっと勉強していきたい。」

などという感想を頂きました。

 

「社会問題を知る夜」として,このような映画上映+トークセッションを毎月開催していくというボーダレス・ジャパンさんの取組みと,仕事終わりにこのような会に参加して社会問題について考えたいという意欲を持った方々に触れ,「知りたい」「考えたい」と思っている方々に地道に声を届けていくことの重要性を改めて感じました。

 

米国や台湾でできたことが日本でできない訳がない!「ジェンダー・マリアージュ」の感動を日本でも現実のものとすべく,マリフォーの各チームは今日も活動しています!


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