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北海道訴訟第3回期日報告!
●「婚姻の自由をすべての人に」北海道訴訟第3回期日報告
日 時:2019年10月16日14時00分から14時30分
場 所:札幌地方裁判所の第805号法廷
裁判官:武部知子裁判長 松長一太裁判官 臼倉尭史裁判官
内 容:
1.原告第2準備書面及び第3準備書面の陳述(要旨の朗読)
2.原告提出証拠の取調べ(甲A第139~174)
3.裁判所から、「原被告双方に対して求釈明をしたい。具体的にどのような書面で求めれば,裁判所の求める回答が提出されるのか,進行協議期日で協議を経てから求めることとしたい。内容としては,現行家族法の立法経緯・立法事実等に関する資料などである。」との話があり,詳細は進行協議期日で協議することとなりました。
※「求釈明」とは、裁判所から原告や被告に対し、質問をしたり,資料の提出を求めたりすることをいいます。
4.次回の裁判の日程調整
次回期日
2019年12月25日 14時00分(第4回口頭弁論) 札幌地方裁判所の第805号法廷
被告については本期日の進行協議期日終了後,原告については10月23日の午後4時30分に,それぞれ裁判所からの求釈明事項について打ち合わせがなされ,その後に裁判所から双方に対し,書面で釈明が求められます。
双方からの回答は,12月16日までに提出することになりました。双方からの回答を踏まえて,クリスマス当日に口頭弁論が開かれます。
今回提出された書類は、Call4の「結婚の自由をすべての人に訴訟(同性婚訴訟)」で公開されているのでご覧ください。
今回もたくさんの方に傍聴に来ていただきました。
●期日報告会
報告集会は札幌弁護士会館で行われました。いつものようにお茶とお菓子をつまみながら(原告さんからお土産もいただきました!),和やかに,みんなで裁判の進行を確認し合いました。
1.弁護団の綱森弁護士から本日の口頭弁論及び進行協議の説明並びに第2準備書面の説明がなされました。
2.弁護団の須田弁護士から,原告らの第3準備書面の説明と,この書面で引用している宇都宮地裁真岡支部令和元年9月18日判決の解説がなされました。
3.初めて進行協議期日に出席した原告さんらから,本日の感想をお話しいただきました。厳格な雰囲気の口頭弁論と異なり,本当に「打ち合わせ」という感じで,「こういうところで民事裁判は進んでいくんだな。」と思ったなどの率直な感想が話されました。
4.ここで,本日の裁判についてご出席の皆様からの質問を受け付けました。裁判所が立法裁量論に逃げないように判断をさせるにはどうしたらよいか,最高裁判所の裁判官が保守派の現政権が選任した人ばかりになる中,最高裁で勝てる見込みはあるのか等,本質を突く質問が続きました。
5.弁護団の皆川弁護士から,11月19日の「マリフォー国会」の紹介と参加呼びかけがなされ,出席予定の原告さんの意気込みが話されました。
6.本年4月に新たに弁護団に加入した上田文雄弁護士から挨拶がありました。札幌市長時代に,札幌レインボーマーチ(当時の名称)の参加呼びかけを受けた話など,活動の歴史を感じるお話でした。
7.最後に,弁護団の加藤弁護士から,一般社団法人marriage for all Japanの活動紹介がありました。
次回以降も、毎回期日報告会は開催いたしますので、今回参加できなかった方も、ぜひご参加ください。