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北海道訴訟第4回期日報告!
「婚姻の自由をすべての人に」北海道訴訟第4回期日報告
日時:2019年12月25日14時00分から14時15分
場所:札幌地方裁判所 805号法廷
裁判官:武部知子裁判長 松長一太裁判官 臼倉尭史裁判官
内容:
- 原告第4及び第5準備書面の正式提出,要旨の陳述
- 原告提出証拠の取調べ(甲第175~244号証)
- 被告第2準備書面の正式提出
- 被告提出証拠の取調べ(乙第1~20号証)
- 次回までに双方とも相手方の書面に対する反論を提出する。
- 次回の裁判の日程調整
今回提出された書類は、Call4の「結婚の自由をすべての人に訴訟(同性婚訴訟)」で公開されているのでご覧ください。
原告ら及び被告国は,裁判所からの求釈明に対し,それぞれ回答の書面を提出しました。
原告らは,いまの民法や戸籍法ができた当時の同性愛者の置かれていた社会的状況や,それが現在までにどのように変わったのかについて,詳しく説明し,多くの文献を提出しました。いまの民法や戸籍法ができた当初から,結婚が子どもを産み育てることだけを目的に作られたものでないことについても,資料を提出しています。また,この間の社会の動きを表すものとして,2019年11月19日に行われた院内集会についても主張と証拠を提出しました。
被告国は,民法や戸籍法ができた当時,結婚は男女のものであることは当然の前提とされてきたし,現在においてもなお結婚の当事者は男女であるとの理解が一般的だと主張しました。また,裁判所から釈明を求められた事項に「同性間における婚姻を認めることによって生じる影響を検討した資料を提出せよ」というものもありましたが,被告国は「同性婚の導入を検討していないため,資料の提出は困難」と回答しました。
次回期日
2020年3月9日 14時00分(第5回口頭弁論) 札幌地方裁判所の第805号法廷
今回提出した原告ら及び被告の主張と証拠について,それぞれが相手方の書面に反論を準備することになりました。
期日報告会
口頭弁論終了後(さらに原告ら本人と弁護団は進行協議期日を終えた後),引き続き,報告集会が開かれました。
日時:2019年12月25日 15時00分~16時30分
場所:札幌弁護士会館5階
内容:
いつもどおりお茶とお菓子をつまみながら,和やかに集会が開かれました。
1.口頭弁論期日の報告と解説(綱森弁護士,加藤弁護士,原告たかしさん)
原告たかしさんからは,ご自分の身内の高校生が本日傍聴に来てくれたことに触れて,「こういう活動が,今の若い人たちの将来に良い影響を与えられるとよいと思う。」とのお話がありました。
2.院内集会の報告(皆川弁護士,原告Cさん)
集会の動画を一部ですが映写し,議員さんや東京訴訟の原告さんのお話も聞いた後,実際に参加していただいた原告Cさんからも感想が述べられました。「自分たちは出席していた全国の原告の中でも最年少と思われたが,長年連れ添った原告さんや,また闘病しているカップルのお話も聞いて,結婚できないことは生死にかかわることなんだと実感した。」とのことでした。
3.台湾同性婚実現についての報告等(鈴木賢北海道大学名誉教授)
鈴木賢先生のご報告には皆様からたくさんの質問が出て,私たちの理解を深めることができました。
4.弁護団新入団員紹介(林拓哉弁護士)
弁護士になりたてです!
5.今後のイベントのご案内と次回期日の確認(司会の須田から)
次回以降も、毎回期日報告会は開催いたしますので、今回参加できなかった方も、ぜひご参加ください。
マリフォーHP: https://www.marriageforall.jp/
twitter: https://twitter.com/marriage4all_