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大阪訴訟第4回期日&しゃべろう同性婚@大阪報告!
2020年2月7日、「結婚の自由をすべての人に」大阪訴訟第4回期日とその期日報告会に加え、しゃべろう同性婚@大阪が開かれました!
その様子をご報告します!
●「結婚の自由をすべての人に」大阪訴訟第4回期日報告
日 時:2020年2月7日15時00分から15時10分
場 所:大阪地方裁判所 第202号法廷
内 容:
1.原告側から,国の主張に対する反論が書かれた書面を提出しました。
2.三輪弁護士が意見陳述を行い,原告側が提出した書面の内容の概略が説明されました。
3.国は,原告側から提出された書面に対して,次回の裁判までに反論の書面を提出すると答えました。
4.次回の裁判の日程調整をしました。
次回期日
2020年4月24日午前11時00分(第5回口頭弁論) 大阪地方裁判所 第202号法廷
5.大勢の方が傍聴に来てくださり,大法廷はちらほらと空席が見られる状態でほぼ満員でした。マリフォーのチャリティTシャツを着て来てくださった方もおられて,とても勇気づけられました。
●「期日報告会」&「しゃべろう同性婚@大阪」
1.期日報告会
まず、三輪弁護士から口頭弁論期日の内容ついて報告し、解説をしました。
(三輪弁護士)
次に、期日に出席した4人の原告の皆さんから、裁判についての感想、参加者へのご挨拶がありました。
そのなかで、麻智さんからは、
「国の、同性婚は『想定されていない』という主張に、私たちの存在が否定されているように思われ、悲しい気持ちになっていた。今日、三輪さんが力強く弁論してくれて、法廷で大きな拍手がしたかった。心強い弁論だった。これからも皆さんと戦って、勝っていきたい」
との発言がありました。
2.しゃべろう同性婚@大阪!
期日報告会の後、しゃべろう同性婚@大阪を開催しました!
まず、文化人類学者の新ヶ江章友さん(大阪市立大学都市経営研究科准教授)から「日本における同性パートナーシップ制度とLGBTの出産・子育てをめぐる調査から」と題して講演をいただきました。
(しゃべろう同性婚@大阪の様子)
新ヶ江さんからは、全国の同性パートナーシップ制度ができてきた沿革、大阪市の制度の具体的な制定経緯などを解説していただきました。また、LGBTの出産・育児について、実際に当事者団体と関わって調査されたいくつかの家族の類型を紹介され、現行の制度上の限界などについてご紹介いただきました。1時間と短い時間でしたが、盛り沢山で学びの多いご講演でした。
次に、新ヶ江さんのご講演を踏まえ、原告カップル2組(川田有希さん、田中昭全さん、坂田麻智さん、テレサ・スティーガーさん)と新ヶ江さんとで、弁護団の大畑泰次郎弁護士の司会でトークセッションを行ないました。
川田さん、田中さんからは、お二人が昨年2月に香川県三豊市に婚姻届を提出し不受理となったことをきっかけに同市でパートナーシップ宣誓制度ができた経緯についてお話がありました。パートナーシップ宣誓制度ができることで広く社会の理解が進むという面がある一方で、パートナーシップ宣誓制度が広がるなかでもやはり同性婚が必要であるということ、血縁以外の繋がりをどう考えるのかが同性カップルだけでなく異性カップルにとっても、ひいてはこれからの日本にとって大きな課題であることなど、幅広い議論がなされました。
たくさんの気付きが得られたトークセッションでしたが、筆者は、テレサさんの、ご自身の体験を踏まえた「当事者たちの存在が周りの人の関心を高めることができる、私たちは無力でないことを知ってほしい」との発言に、本当にそのとおりだなあと感じました。
今回も、たくさんの方の傍聴、報告会&「しゃべろう同性婚@大阪」へのご参加をいただきました。報告会と「しゃべろう同性婚」には80名もの方が参加され、用意した資料が足りなくなり増刷に走るなど、うれしい悲鳴をあげたくなるほどでした。ありがとうございました。
次回以降も、毎回期日報告会は実施しますので、今後ともたくさんの皆さんのご参加、お待ちしております!
(関西弁護団もJAMMINグッズ愛用しております!!)