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同性婚訴訟の先達に学ぶ~JohnとStuartを囲む会~
2020年1月31日,アメリカ・カリフォルニア州で最初に同性婚訴訟を提起した原告カップル,ジョンさんとステュアートさんをお招きし,お話しを伺うイベントが,大阪のコミュニティスペースdistaで開催されました(関西訴訟弁護団とマリフォーも協賛)!
(写真向かって右から2番目がジョンさん,右から3番目がステュアートさん,向かって右端が関西訴訟弁護団の大畑弁護士)
今回は,ジョンさんとステュアートさんから頂いた貴重なお話しをお届けします!
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ストーンウォール、ハーヴェイ・ミルク、そして、HIV/AIDSの時代…そんな中、今から32年前の1987年に2人は出会いました。スチュアートはジョンと会ってすぐに「将来の夫に出会った」と思ったとのこと。ジョンは弁護士なので、エイズで差別された最初の裁判を担当しました。エイズ(の時代)は不幸でしたが、ゲイの存在を明らかにしていき、コミュニティは愛を学んだのです。
同時に2人の関係も強くなってきました。もちろん、結婚できた訳ではなくても、絆を強めていったのです。
2003年、納税申告書に「シングル(単身者)」と書いて嘘を書いてるような思いになりました。そこで、Marriage Equality(婚姻平等)の考えへ。
2004年、サンフランシスコ市役所でMarriage Equalityを求めるラリーが開かれました。市長が、「同性カップルにも扉を開けますよ」と宣言したのです。そこでプロポーズしました。過去の自分は「二流市民」だという意識が消えていきました。政府から平等に扱われていると初めて感じることが出来たのです。みんなが尊厳や尊敬の気持ちを持てるまで活動して行こうと決意しました。しかし、カリフォルニア最高裁がサンフランシスコ市の結婚式を止めるという悲しい出来事が。そして、2人は他のカップルと共に裁判を起こします。今、日本で行われている裁判と同じです。他のカップルからも学びました。ステュアートの父は英国系で、母は中国系アメリカ人です。かつては異人種結婚は出来なかったのであり、出来るようになったから父母は結婚できたのです。
2008年、カリフォルニア州最高裁判決が出て勝訴しました。母から「結婚式はいつするの?」との電話をもらいました。その時、母はずっと自分達の結婚式を手伝いたかったのだと気づきました。
しかし、また悲しい出来事が。「プロポジション8」によって、カリフォルニア州の同性婚が止められてしまいました。全米の31州でも同様です。同性婚を守るために多くの人が(裁判に)立ち上がりました。
2013年に「プロポジション8」は覆りました。
そして、2015年、連邦最高裁判決が出ました。
「平等な尊厳」—-私達が最初の1日(サンフランシスコ市役所)感じた事が、この最後の1日に全米が感じた事でした。
LGBTコミュニティでは自殺や鬱が大きな問題です。
Marriage Equalityは、自殺率を下げます。
今は、誰でも結婚できます。
それは人間だから。
より多くの人がカミングアウトするようになりました。
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アメリカでできたことが,日本でできない訳がありません。
ジョンさんとステュアートさんにできたことが,私たちにできない訳がありません。
偉大な先輩方に続けるよう,マリフォーは前進し続けます!
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