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【「結婚の自由をすべての人に」関西訴訟】大阪高裁第3回期日および期日報告会
「結婚の自由をすべての人に」関西訴訟チームより、2023年7月18日(火)に行われた大阪高裁での関西訴訟控訴審第3回期日および期日報告会について報告いたします。
<控訴審第3回期日>
日時:2023年7月18日11時から11時15分
場所:大阪高等・地方・簡易裁判所合同庁舎本館第202号法廷
裁判官:本多久美子裁判長、末永雅之裁判官、小堀悟裁判官
内容:
- 被控訴人の主張が書かれた準備書面と証拠が提出されました。
- 宮本弁護士から、控訴人から提出された準備書面の内容を踏まえた意見陳述がなされました。
- 次回期日までに、控訴人からこれまでの各地での地裁判決を踏まえた主張に関する準備書面が提出されることになりました。
- 酷暑の中、たくさんの方が傍聴に来てくださいました。引き続きのご支援よろしくお願いします。
次回期日:
2023年10月24日11時00分(第4回口頭弁論)
大阪高等・地方・簡易裁判所合同庁舎本館第202号法廷
控訴人から準備書面が提出されます。控訴人代理人から意見陳述をする予定です。
<期日報告会>
裁判終了後に、大阪弁護士会館で期日報告集会を開催しました。
傍聴に引き続き、多くの支援者および報道関係者のみなさんがご参加くださいました。
寺野弁護士が司会進行をつとめ、集会では、宮本弁護士・佐藤弁護士・三輪弁護士から、今回提出した準備書面と意見陳述の内容について説明がありました。
東京地裁判決に対する評価、同性カップルに婚姻とは別の制度を利用させることの問題点、LGBT理解増進法の法案審理を巡る問題点などを主張したことが報告されました。
次に、控訴人のみなさんから発言がありました。
田中さんからは、LGBT理解増進法の法案審理の中で出てきたさまざまな出来事などに触れながら、婚姻平等に関する人権啓発の重要性が述べられました。
川田さんからは、同性カップルが婚姻を必要としていることをSNSなどで積極的に発言していきたいとの発言がなされました。
坂田テレサさんからは、LGBTに対するバックラッシュからとくに声を上げられない人を守っていく必要があるという問題提起があり、参加者に支援が呼びかけられました。
また、坂田麻智さんからは、経産省事件最高裁判決のようなよいニュースもあれば、残念で辛いニュースもあるが、支え合って乗り越えようとの発言がなされました。坂田さんカップルのベビーも終始笑顔で、控訴人のみなさんの発言を聞いていました。
会場からは、訴訟の今後の進行、ほかの4地裁判決の意義、同性カップルが生み育てる子どもの権利、婚姻平等のためにひとりひとりができることなどについて質問が出されました。弁護団にとって参考になる質問をたくさんいただきました。
本日の大阪は35℃を超える酷暑でしたが、実に多くの方にご参加いただき、会場がいっぱいになりました。みなさまのご支援をとても心強く感じています。引き続きご支援いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。