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【宮城でYES!】みやぎにじいろパレード2023参加のご報告(2023年10月18〜19日)
2023年11月19日(日)、宮城県仙台市にて開催された「みやぎにじいろパレード2023」へ参加してまいりましたので、イベントの模様をお届けいたします。
エル・パーク仙台ギャラリーホールで「#国会議員に手紙を書こう!」
男女共同参画推進せんだいフォーラム内のエル・パーク仙台ギャラリーホールにブースを出展。「オペなしで! 戸籍上も『俺』になりたい裁判」の原告として活動する鈴木げんさんら、多くの方にお立ち寄りいただきました。
(「俺裁判」原告・鈴木げんさんカップルと、マリフォー加藤・寺田・沖島)
また、ブースでは「結婚の平等にYES!」キャンペーンに協賛いただいているコカ•コーラ ボトラーズジャパンからご提供いただいた綾鷹500MLペットボトルと「LGBTQ+アライのためのハンドブック」のセットをお配りし、多くの方に受け取っていただきました。
マリフォーブースでは、結婚の平等を求める直筆のメッセージを集めて国会議員に直接届ける「国会議員に手紙を書こう!」キャンペーンを実施。半日の間に54枚ものメッセージが集まりました。
今回の仙台ではとくに、高校生や大学生のみなさまに多くお立ち寄りいただいたのが印象的でした。マリフォーの活動や、「結婚の自由をすべての人に」訴訟の進捗、なぜ国会議員に声を届け続けることが必要なのかなど、たくさんのことをお話しさせていただき、有意義な交流ができました。
パレードは肴町公園を起点に、元鍛治丁公園まで仙台市内の商店街アーケードを練り歩くコース。200名あまりの参加者が集い、マリフォーチームは「結婚の平等にYES!」のフラッグを掲げて行進しました。
シンポジウム「『同性婚』から『にじいろのまちづくり』を」に登壇
また、パレード前日の11月18日(土)夜、「宮城でYES!」協賛団体であるにじいろCANVAS主催のシンポジウム「『同性婚』から『にじいろのまちづくり』を」が開催され、共同代表の小浜耕治さんとともに、「結婚の自由をすべての人に」訴訟 北海道弁護団 兼 マリフォー理事の加藤丈晴弁護士が登壇いたしました。
加藤からは、同性婚実現へ向けての代表的な取り組みとして、「結婚の自由をすべての人に」訴訟のこれまでの歩み・訴訟の争点・今後の展望などをご紹介。2024年3月14日(木)に札幌高裁にて控訴審の判決言渡しを控えている北海道訴訟についてもお話ししました。
続いて、にじいろCANVAS 共同代表・小浜耕治さんによる、パートナーシップ制度と同性婚の違いについてのトークセッション。仙台市では、9月19日の仙台市議会において、郡 和子仙台市長が、2024年度中にパートナーシップ制度を導入する考えを表明したばかり。当事者が直面する困難や差別の解消へ向けた第一歩として期待が高まっていますが、税制・相続・親権など“結婚”でしか解決されない問題があまりにも多いため、まずは誰もが婚姻制度を利用できる社会づくりの重要性を説きました。
第2部では、小浜さん・加藤弁護士・MCの佐藤明子アナウンサーに、地元で活動されている須田晶子弁護士を加え「にじいろのまちづくりをめざして」と題したパネルディスカッションを実施。パートナーシップ制度を導入する仙台市が、バックラッシュにひるむことなく、誰もが暮らしやすいまちづくりを目指すために、市民ひとりひとりがどう行動すべきかの意見交換がなされました。
2019年の設立当初からマリフォーメンバーとして活動してきた加藤は、「同性婚をはじめとする多様性を身につければ、日本社会のパワーはグンと増すはず」と主張。アメリカで同性婚の実現アクションをリードしたエヴァン・ウォルフソン弁護士のメッセージを引用し、「“婚姻の平等”というゴールに近づくために、何が必要なのかを常に考えて行動するべき。裁判はもちろん、社会教育事業・啓発活動・ロビー活動など、すべては目的に到達するためのパーツのひとつだと意識した包括的な戦略アクション必要だ」と訴えました。
シンポジウムの模様は、マリフォーのYouTubeチャンネルにてアーカイブ配信中です。ぜひご覧ください。
仙台でのイベントに本格的に参加したのは初めてだったマリフォーチーム。ブースやパレードでご一緒させていただいたみなさまとのコミュニケーションを通して、仙台でも、同性婚を含むLGBTQ+の人権問題が非常に注目されていることや、課題解決に真摯に取り組むコミュニティおよびアライの人々のパワーを実感しました。前進に向けて少しでも貢献できるよう、マリフォーもますます精進したいと思います!