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九州訴訟 裁判情報

2024.09.03

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【九州】結審!高裁判決は12月13日になりました!

結婚の自由をすべての人に九州弁護団からのお知らせです。


「結婚の自由をすべての人に」九州訴訟 福岡高裁 第2回裁判報告

日時:2024年92() 1430分から1515

場所:福岡地方裁判所の第101号法廷

裁判官:岡田健裁判官、岸本寛成裁判官、武智舞子裁判官

内容:

・控訴人(原告ら)から準備書面(第1第2第3第4第5第5別紙)、第6第7第8第8別紙)、第9)、証拠を提出しました。

・被控訴人(被告・国)から第1準備書面、証拠の提出がありました。

・控訴人4名(こうすけさんこうぞうさん、ミコさん、ココさん)と、代理人の鈴木朋絵弁護士が意見陳述をしました。

意見陳述は、それぞれ緊張した面持ちであったものの、力強い声で現状が違憲であるという判決を書いてほしいと裁判所に訴えかけました。裁判官3名も、それぞれの顔を直視し、真剣に聞いていました。傍聴席にも頷く方もおり、鈴木弁護士は傍聴席から熱を感じたそうです。

・本日で控訴人、被控訴人それぞれの主張・立証が終了したことの確認があり、裁判は結審となりました。

次回期日:20241213() 1100分~ 判決言渡し@福岡地方裁判所の第101号法廷

台風一過によりとても良い天気で本日の裁判が行われました。9月に入ったといえども、まだまだ暑い中、傍聴席がほぼ満席となるほどたくさんの方々に応援にお越しいただき、ありがとうございます。

裁判は本日で結審となり、次回はとうとう九州でも高裁判決の言渡しです。判決の日も、ぜひ引き続き応援傍聴くださいますようお願いいたします。

記者会見・お話し会

裁判終了後、福岡県弁護士会館にて記者会見及び応援傍聴に来て下さったみなさまとお話し会を開催しました。裁判から引き続いて多くの支援者及び報道関係者の皆様にご参加いただきました。

 

記者会見のようす
原告のゆうたさん、こうぞうさん、こうすけさん、まさひろさん、弁護団共同代表の二人と鈴木弁護士が並んでいる。


記者会見冒頭では、石井弁護士から本日の裁判の進行及び控訴人、被控訴人提出書面の内容についての説明がありました。

その後、森弁護士からココさん・ミコさんからのメッセージが読み上げられました。

私達の声は日本政府に本当に届いているのだろうかと不安になります。大きな声も、小さな声も、日本中から届け続けていると言うのに。
古い慣習や価値観に囚われたまま、他者にそれを強いる社会では、生きにくさを感じる人が増え続けて行くでしょう。それは本当に残念なことです。
結婚できるようになっても、私達がマイノリティであることは変わりません。マイノリティである私達が、尊重されるべき存在として、安心して生きていくことができる社会は、誰にとっても生きやすい社会だと言えるのではないでしょうか。
この先、この裁判がどれだけ続き、どうなって行くのか分かりません。でも私達はあきらめません。日本で同性婚ができる日まで、大きな声も、小さな声も、届け続けていきます。


こうすけさんからは、自分たちはまだまだ若いけれど、それでも裁判を始めてから年月が経っており、どちらかに何かあったときのことをこの頃よく考えるようになっていること、養子縁組の選択肢について考えているが自分は婚姻ができる異性カップルと平等になりたいと思っているため今はそれを選択していないというお話がありました。

まさひろさんは、養子縁組の話題に関してこうすけさんとぶつかり喧嘩することも多くなっているけれども、結婚という方法でふたりで安心して過ごせるようになるといいなと思っていると想いを語ってくれました。

こうぞうさんは、福岡地裁の第一審判決で、婚姻ではない別制度への言及があり、それはおかしいということ、別制度で喜ぶのは誰か、少なくとも自分たちは別制度を望んでいないということを伝えたくて今回の意見陳述に臨んだと話されました。

ゆうたさんは、高裁判決があと3ヶ月で出るということに驚いたと話され、また、引き続き注目と応援をお願いしますと呼びかけました。

また、代理人として意見陳述をした鈴木朋絵弁護士からは、裁判官には、自分が住んでいる社会のことなんだと意識して判決を書く作業に入ってほしいという観点から意見陳述を考えたと話しました。

その後、森弁護士から他地域の訴訟の様子の解説がなされました。また、最高裁での弁論、判決に向けた寄付のお願いを呼び掛けました。

※会場で回したカンパ箱へもたくさんの寄付をいただきました。ありがとうございます!

最後に、こうすけさん・まさひろさんからは、改めて、国には、基本的人権が踏みにじられているということを認めてほしい、早期の法制度化を進める判決がほしいというメッセージをもらいました。

また、こうぞうさん・ゆうたさんは、ストレートに同性婚が法制化されていないという状態が違憲であるという判決を求めているとお話されました。

ここまでの様子は、後日、録画を結婚の自由をすべての人に九州YouTubeチャンネルで配信の予定です。配信しましたらまたお知らせします。

報道陣からの質疑応答が終了後、会場の皆様からご質問、熱い応援のメッセージなどをいただきました。

また、記者会見終了後は、4グループに分かれ、会場の皆様とお話し会を開催しました。短い時間ではありましたが、どのグループも活発に交流している様子がうかがえました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

次回は、判決の言渡しとなります。12月13日という、師走真っただ中ではありますが、多くの皆様の応援傍聴を心よりお待ちしております!

九州訴訟の原告と弁護団が笑顔で写っている。
原告のココさんとミコさんもサングラス姿で写っている。

情報は分かり次第、CALL4の進捗のページ(この報告を載せているこのページです)、「結婚の自由をすべての人に」訴訟・九州のtwitter@KejisubeKyushu https://twitter.com/KejisubeKyushuやこの訴訟の応援団「けじすべ応援団KOELINE公式アカウント(https://line.me/R/ti/p/%40167akvmf#等にてお知らせします。


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