裁判情報

2019年2月14日、性別を問わず結婚ができるようになるよう「結婚の自由をすべての人に」訴訟が始まりました。

「結婚の自由をすべての人に」訴訟は、法律上の性別が同じカップルが結婚できないことが​憲法違反だと正面から問う、日本で初めての訴訟です。

札幌、東京、名古屋、大阪の裁判所で一斉に提訴された後、2019年9月には福岡の裁判所でも始められました。

また、東京では2021年、二次訴訟も始められました。

2024年8月23日現在、地方裁判所では、札幌、東京(一次・二次)、名古屋、大阪、福岡と6つの判決が言い渡され、さらに、札幌では高裁でも判決がなされています。

7つの判決のうち、同性どうし結婚ができない現在の法律を合憲だと判断したのは大阪地方裁判所の判決だけです。

その大阪地裁判決においても、国会が立法をしないことが将来的に憲法24 条2 項に違反するものとして違憲になる可能性を示唆しています。

2024年3月14日の高等裁判所では初となる、札幌高裁の判決は、憲法24条1項は人の人との間の婚姻の自由を定めたものであって、同性間の婚姻についても異性間の婚姻と同程度に保障する趣旨であると判断し、同性どうし結婚ができない現在の法律について、憲法24条1項も含めた憲法24条全体に違反するものと判断しました。また、同性カップルに婚姻を認めていないこと自体について、法の下の平等(憲法14条1項)に違反するとも判断しました。

札幌高裁の判決には、喫緊の課題として、早急に真摯な議論と対応をすることが望まれると思われるとの付言もなされています。

5地裁、そして、札幌高裁の違憲判決を受けても、政府は「注視」すると言い続けており、国会も、結婚平等法案の審議を始めません。

なかなか動かない政府や国会を動かす力が訴訟にはあります。

裁判を見に行ったり、話題にしたりして、「結婚の自由をすべての人に」訴訟への注目を高めてください。
日本でも、結婚の平等(同性婚法制化)を実現しましょう!

次の裁判の予定

訴訟スケジュール
・北海道最高裁(上告/最高裁)
・東京第1次最高裁(上告/最高裁)
・東京第2次東京高裁(控訴審第2回 2025年1月28日15時)
・愛知名古屋高裁(控訴審判決期日 2025年3月7日11時)
・関西大阪高裁(控訴審判決期日2025年3月25日11時)
・九州福岡高裁(上告/最高裁)

 

裁判は誰でも見ることができます。裁判を見るために身分証を出す必要もありません。

 

裁判所によっては、たくさんの方が来られるため、傍聴抽選券を配るところもあります。

傍聴抽選券の配布時間は、裁判の時間よりも早いので、早めに行っておかないと、抽選に参加できず裁判を見られないことがあります。

 

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